複雑系の認識論(8);知・情・意と脳

  心を知・情・意に分けて考えることは昔から行われてきたが、脳科学の観点から見ても、その分け方には神経学的な根拠がある。脳との対応で言えば、知は脳の後ろの方、情は内側、意は前の方、ということになる。
  この知と情と意の脳における配置には意味深いものがある。すなわち、脳の後ろの方にある知は過去、前の方にある意は未来、内側にある情は現在を意味すると同時に過去と未来にも影響を及ぼしている、そんな風にも読み取れる。これはまさしく人間が置かれている状況だ。
  しかし、それらをひとつに結ぶセンターがどこにあるのか、あるいはそのメカニズムがどうなっているのかについてはまだ全くと言って良いほど分かっていない。
by ykenko1 | 2005-01-31 09:18 | 認識論 | Comments(2)
Commented at 2005-02-01 23:35 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2005-02-01 23:59
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。


<< 「我思うゆえに我あり」再考 反省と目標 >>