痴呆患者の認知リハビリテーション3

『痴呆性老人のための機能改善のための援助』
Myers Research Institute著、綿森淑子監訳(三輪書店)より

この中ではモンテッソーリ法と間隔伸長法を用いている。モンテッソーリ法は元々は子供に認知・社会・実用的能力を付けさせる目的で開発されたもの。

モンテッソーリ・アクティビティーの原則は;
  1.複雑な課題を単純→複雑へと進む系統的なステップに分割する
  2.うまくやり遂げることができるように手がかりを多く与えながら指導をする
  3.自分が正しい方向で課題に取り組んでいるか、また課題のやり方は適切か、について折に触れてフィードバックし、失敗することから生じる欲求不満を減らす。
  4.実生活で用いる物品を中心に、認知能力と感覚を刺激する多様な材料を用いる。
  5.活動を自分で選ばせる。

痴呆患者の学習を促進する原則(Mahendra,2001);
  1.情報や行動を再生する機会を繰り返し与える
  2.患者を積極的に学習に参加させる
  3.できるかぎり誤りを生じさせないように学習方法を配慮する
  4.複数の課題ではなく、1つの課題に集中させる
  5.手がかりを与えることによって情報や行動を再生しやすくする
by ykenko1 | 2006-08-10 10:16 | 認知症関連 | Comments(0)


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