フランシスコ・ヴァレラ『身体化された心』

わる猫さんのお勧めのフランシスコ・ヴァレラ『身体化された心』(工作舎)を購入した。ヴァレラは神経科学者だが、オートポイエーシスの理論化でも有名な人。西洋的な心身二元論ではなく仏教的な世界観を中心として「認知=行為」という見方(エナクティブ・アプローチ)を取る。読むのはこれからだけれど、面白そう。今の時代、西洋的な直線的な因果律的な見方だけではなく、東洋的な循環的システム論的な見方も重要になってきている。

ところで工作舎の本を手にしたのは本当に久しぶりだ。高校時代は結構、好きで読んでいたのだけれど。ライアル・ワトソンの本とか、松岡正剛の本とか。懐かしい。
by ykenko1 | 2006-10-02 18:56 | 脳科学 | Comments(4)
Commented at 2006-10-05 00:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by わるねこ at 2006-10-05 03:55 x
この本を手に取る人って、普段どんなことをやっている人なのだろう?僕は精神科医だか、ykenko1さんは神経内科医、他に神経生理学者、心理学、河本氏から流れてきたシステム論に興味をもつ学生など。物理学や、純哲学の人も手に取るのかな。
僕の場合、仏教的な部分はざっと流し読み、認知科学やエナクティブアプローチに関する部分だけはしっかりと読みました。あくまで直感ですが、意識の科学で最も難解な問題って、意識と脳の因果関係に関する諸問題に対して、どのようなアプローチ(解)をとるかとるべきかということにも集約されと思います。それは、神経心理学的の脳機能障害や機能画像によるマッピングでも、NCCでも、ないということなんですね。
Varelaこのような諸問題の拘泥に足をとられることなく「神経現象学」とうい新たなアプローチを提示したのでしょうが、Varela亡き後は、遅々として進んでないようです。
Commented at 2006-10-05 08:43
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Commented by ykenko1 at 2006-10-05 08:53
>意識の科学で最も難解な問題って、意識と脳の因果関係に関する諸問題に対して、どのようなアプローチ(解)をとるかとるべきかということにも集約されと思います。
そうですね。精神現象に対してどのような態度を取るか、本当に様々です。まずは難しい問題と考えるか、易しい問題と考えるかで分かれてきます。易しい問題と考える科学者はもう既に解明されていると考えているようです。(ある高名な神経科学者は「これだけ脳が解明されているのだから、今の時代、心などという幼稚な言葉を使うべきではない」と言ったとか。)難しい問題と考える科学者の中でも2通りあって、難しい問題に真っ正面から取り組もうとする研究者とできるところからやっていこうとする研究者がいますね。ヴァレラは難しい問題に対して真っ正面から取り組もうとして、そのために新しい研究手法を編み出したのでしょう。そのために既存のジャンルを越えたアプローチとなった。内容が正しいかどうかは別にしても、研究者としてのあるべき姿だと思います。


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