眠れないので書いています(homeandhomeさんも最近は眠れないようですが…。平均睡眠時間)。
it1127さんがブログで紹介していたスチュアート・カウフマンの言葉が気にかかっています(創発と物語(一))。科学と物語は調和しうるか…? かつては科学と物語は分ちがたく、むすびついていました。そして人間は神や宇宙や隣人たちとむすびついていた。ところが400年ほど前から科学と物語は分裂するようになりました。主観性というものを徹底的に排除し、宇宙の物語をばらばらに分解することによって近代科学は成り立ちました。それによって人間は自然をこんなにもコントロールできるようになった。しかし一方で失うものも大きかった。「科学はものごとを切り離し、物語はものごとをひとつにむすびつける」(河合隼雄)…私の好きな言葉です。 人間は物語の中に生きています。人生の物語なくして人間は自分の価値を感じることもできません。カウフマンの言うように今は再び科学と物語が仲直りする時代なのかもしれません。人間は科学もまたひとつの物語だということに気がつきはじめています。
by ykenko1
| 2004-07-10 02:30
| 科学と人間
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Comments(3)
ykenko1さん、おはようございます
>科学もまたひとつの物語 そうですよね、主観(心)を排除しない、もう一つの科学(物語)を欲するのは、ごく自然な成り行き、と感じています。
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homeandhome at 2004-07-10 14:01
どうも、こんにちは。「科学と物語」というと、私はシュレディンガーの「物質と精神」が面白かったです。心理学や科学に対する深い思索が感じられます。
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ykenko1 at 2004-07-10 21:24
it1127さん。
>ごく自然な成り行き、と感じています。 ですね。そういう流れがもっと具体的になればいいなと感じる今日この頃です。 homeandhomeさん。 >私はシュレディンガーの「物質と精神」が面白かったです。 シュレディンガーの「物質と精神」は読んでいませんが、彼の「生物は負のエントロピーを食べている」という言葉は印象的です。機会があれば私も読んでみたいと思います。
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