カテゴリ:芸術( 5 )

芸術とは

「芸術とは心楽しい形式をつくる試みである。」(ハーバート・リード;イギリスの美術評論家)

芸術の定義としては私はこの言葉が気に入っている。
by ykenko1 | 2008-11-03 23:11 | 芸術 | Comments(2)

Steve Reich; "Variations"

ひたすらに同じような旋律が繰り返される(20分近く)が、少しずつ変化があり、突然に終わる。いわゆるミニマル・ミュージック。テリー・ライリーなども有名(テリー伊藤ではない)。私には心地よいが、ある人に取っては退屈だろう。しかし考えてみればこの宇宙も私達の身体も常に常に同じようなリズムが少しのゆらぎを伴いながら奏でられているのだから、そこに共鳴現象が起きたとしても不思議ではないだろう。本来のリズムを取り戻そう。
by ykenko1 | 2007-06-16 22:41 | 芸術 | Comments(0)

上田義彦写真集『at Home』

上田義彦写真集『at Home』

うーん、貫かれた愛情の世界に圧倒される。
by ykenko1 | 2006-10-11 23:15 | 芸術 | Comments(4)

村上春樹 『アフターダーク』

  最近、いやな事件が多い。自分も自分の身の回りの人も被害者になる可能性ばかりではなく、加害者になる可能性があるのではないかと思われ、それが忌まわしい。他人事のように思えない。
  数ヶ月前に村上春樹の『アフターダーク』を読んだのだが、最近になって作者の言わんとすることが身に染みて分かってきた気がする。amzonでこの本の書評の数は281(2005.2.15現在)にものぼるが、評価は好意的な評価と後味が悪いなどの評価に二分されている。こんなにも評価の分かれる作品も珍しいのではないか。私は始めてこの作品で村上氏のものを読んだのだが、これまで村上ファンだった読者にとってはやや意外なストーリーだったらしい。確かに読後感は微妙で複雑である。ある種の後味の悪さも確かにある。この世の中に存在する悪(※)の問題。そこから逃れられない現実。しかし後味が悪いのはこの作品のせいではなく、後味の悪い世の中のせいである。むしろそういう現実を見据えながら作者はそこに解決の道を見出そうとしている。人と人のつながりの中に希望を見出し、それを乗り越える道があるのではないかと提示している。いつかは暗闇が去るときがくることを信じて。
  誰かを強く抱きしめたくなる。


※悪の定義についてコンセンサスを得ることは非常に難しいと思われるが、ここでは仮に「理想とは反対の状態のこと」という意味で使っている。
by ykenko1 | 2005-02-15 13:36 | 芸術 | Comments(0)

千住 博(せんじゅひろし)の『絵の心』

  日本文化は世界の中でどのような位置を占めることができるのか?人類にどのような価値を提供することができるのか?千住はそのような問いに対して真っ正面から取り組み、われわれにひとつの道を指し示したと思う。
  千住は1995年『ザ・フォール』という滝をテーマにした作品で、東洋人として史上初となるヴェネツィア・ビエンナーレでの優秀賞を受賞している。また大徳寺聚光院(じゅこういん)別院の80メートルにもおよぶ襖絵でも有名である。
  彼の画文集『絵の心』(世界文化社)は彼のこれまでの作品を集大成し、それに彼自身が解説を付けたものである。その精神の軌跡をたどる上で貴重な資料となっている。
…「アートとは『あらゆるものを越えてゆく』そして『皆のものである』ことが条件だ」「二つの条件をあわせて言うなら『美は神の領域』ということか。」「日本の美を探るなかで日本人が感じてきた普遍性のなかに、今の世界が忘れている何かがあるかもしれない。それを示すことこそ、真のインターナショナル、真の国際貢献ではないだろうか。日本文化を通して、人類の真理に迫るーそれが日本美を探る意味ではないだろうか。」…
  彼の作品を前にするとき、その美に対する真剣さに背筋を正され、敬虔な気持ちがわき上がる。特に「ウォーターフォール」は必見である。

千住 博『絵の心』(世界文化社)
by ykenko1 | 2004-11-23 21:47 | 芸術 | Comments(2)