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好きな映画;M.ナイト・シャマラン監督

そこには交差がある

 映画が好きでよく見るのですが、結構はまっているのが、M.ナイト・シャマラン監督の作品です。シャマラン監督はアメリカ育ちのインド人の監督ですが、自分で脚本を書き、自分でメガホンを取ります。今まで『シックス・センス』『アンブレイカブル』『サイン』などの作品を撮っています。(最近、『ヴィレッジ』という作品が公開されている模様。)
 やはりインドの人だからか、物事の見つめ方が深いと感じます。映画の中では普通の因果関係では説明できないような神秘的な出来事が起こるのですが、そこにシンクロニシティ(共時性;ユングらが唱えた概念で意味のある出来事がときを同じくして起きる現象、いわゆる偶然の一致)やコンステレーション(布置;もともとは星座の配列のことを意味しているが、そこから意味のある出来事がどのように配置されているのかを読み取る、ユング派の心理学者、河合隼雄氏が提唱)といった言葉を思い起こさせます。
 もうひとつの彼のテーマは「家族の愛」、「家族の再生」です。現代人にとって重要なテーマではないでしょうか?
 神秘的な出来事はどちらかというとゾッとさせるようなスリラーとして展開し、それが縦糸だとすれば、家族の再生というテーマは横糸として温かく描かれ、その絶妙なバランスが私にはとてもフィットします。そして映画の最後には、必ずどんでん返しが待っている…。
 もしご覧になっていない方がいれば、一度見てみてください。
by ykenko1 | 2004-08-20 23:34 | 寄り道 | Comments(7)

複雑系と小説・映画

  今回は本題から少しはずれて寄り道します。複雑系と関連がある小説・映画について。
  まずは『パワーオフ』(井上夢人著、集英社)。以前、V-scoutさんにお勧めして好評を得たのですが、内容は人工生命とコンピュータウイルスの話です。身近におきる小さな事件からはじまって世界中を巻き込む大きな事件に話は発展していく…。背後に壮大なヴィジョンがあって読後に感動が残ります。
  次は『ループ』(鈴木光司著、角川文庫)。『リング』というホラー小説および映画についてはお聞きになったことがある皆さんが多いと思いますが、実はこの小説は3部作で『リング』『らせん』『ループ』と続きます。『リング』はそのビデオを見ると1週間後に死ぬという呪いのビデオの怖ーい話ですが、『らせん』はその呪いに関して医学的側面からアプローチしていてパズルのような怖ーい話。『ループ』は今度は複雑系の視点から呪いの話にアプローチしているのですが、これは怖くありません。一体、どんな話か気になりませんか?気になった人は3部作を通して読んでみて下さい。結構、凝った仕掛けになっています。
  最後は映画で、ご存知『マトリックス』3部作。一番初めの『マトリックス』に比べて、『マトリックス・リローデッド』『マトリックス・レボリューションズ』は今イチという評判ですが、私は好きですね。複雑系と何の関係があるのかと思うかもしれませんが、情報の世界と現実の世界が相互に浸透し合うというのは複雑系の思想だと思います。それ以外にもいろいろと哲学的な示唆に富んでいてそういう意味でも私は面白かったです。その証拠に『マトリックス』の世界観をテーマにして哲学者のそうそうたる方々が議論しています(哲学とマトリックス)。
  その他、どなたか複雑系と関連しているような面白い小説、映画など知っている人がいましたら教えて下さい。
by ykenko1 | 2004-05-28 21:54 | 寄り道 | Comments(6)