カテゴリ:言葉の力( 7 )

「実践とは」中村雄二郎

中村雄二郎の『臨床の知とは何か』(岩波新書)の中で好きな言葉。

「実践とは、各人が身を以てする決断と選択をとおして、隠された現実の諸相を引き出すことなのである。」

深いね。
「引き出す」って言うところが良い。
by ykenko1 | 2013-08-01 18:22 | 言葉の力 | Comments(0)

単純さを愛するということ

『芸術を創造する秘訣は、つまり、表現の花であり、文学を照らす陽光ともいえるものは、単純さである。単純さにまさるものはない-過剰を補えるものは何一つなく、明確な輪郭の欠如を補えるものも皆無である』

  上記の言葉はある人から教えてもらったもので、ホイットマンという詩人の「草の葉」という詩集の中のものです。良い言葉だと思いませんか?
  単純さを愛するということが大切だと思いつつ、何故か複雑にしてしまうのが、凡人の悲しさです。つまりは極めることができていない、と言うことでしょう。
  単純さを愛した芸術と言えば日本の俳句を措いてほかに何があるでしょうか?日本人は古来、単純さを愛し、表現してきました。しかし今の日本人は?
  余計なものを削ぎ落としていく作業が我々には必要なのかもしれません。
by ykenko1 | 2005-02-10 22:55 | 言葉の力 | Comments(2)

ある苦労人の言葉

  ある役場の職員で大変実力のある方の言葉で今も心に残っているものがある。
  「大変だとか、忙しいとか、言うな。大変であたりまえ、忙しくてあたりまえ、という意識でなければだめだ。」「通常の業務はできてあたりまえ。予期せぬ事、突拍子もないことが起きた時こそ、その人の実力が試されるとき。」
  さすがに苦労人である。言葉に深みがある。
by ykenko1 | 2004-12-16 15:50 | 言葉の力 | Comments(0)

『言志四録(一);言志録』から、再び

  cozyscさんのコメントにリスポンスするような形でもう一度、『言志四録(一);言志録』から引用してみます。前回引用したのはこの著書の中の東洋と西洋を対比的にとらえている部分なのですが、今回引用するのはまた別の観点ももっていた内容です。私はこれを読んだときにこの時代にこんなことを考えていた日本人がいたとは!と心底驚きました。
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131. 道理一貫
「広々とした宇宙に、正道が一本貫いている。人間の目からみれば、文明国あり、野蛮国ありだが、天からみれば、そんな区別はない。文明国に道徳を守る性質があり、野蛮国にもまたある。」「天がどうして、ある者には厚く、ある者には薄く与えるとか、またある者を愛し、ある者を憎むというような差別をしようか。」「正道が、中国の文字にありというのは、大きな間違いである。試みに考えてみたまえ。世界の内で、中国と同じ文字を用いている国がいくつあるか知らないが、その国々にも治もあり、乱もあって、中国と異なるところがないではないか。」「その他、横文字の国(西洋諸国)もまた道徳を守る性質や人倫の道をそなえていて、この世に生を養い、また死を送っているのである。」「こう考えてくると、正道は中国の文字にばかりあるのでは決してない。どうして天が、彼を愛厚し、これを薄憎するような差別があるといわれようか。天の正道は世界中いずれの国にも一貫しているのである。」
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  この当時(江戸時代末期、1813〜1850頃)には日本では中国の文化を絶対視していた時代背景があるのが伺えますが、それはひるがえって見れば現在と180度方向性が逆なだけで、案外現代にも通じると思うのです。現在はむしろ西の方ばかり見ている日本ではあります。しかし、この佐藤一斎の文章は現代日本にとっても十分示唆するところ大ではないでしょうか。中国を西洋に置き換えて読めば良いだけです。
  こんな自由で広い見方ができる人が、現代にもどれほどいるでしょうか?
  (ときどきblogの文体が変わります。そのときの気分です。)
by ykenko1 | 2004-08-12 00:38 | 言葉の力 | Comments(4)

幸せの青い鳥

幸せの青い鳥は言った。
  “小さな出会い、
  身の周りのひとびと、
  自分でつかんだもの、
  を愛すればあなたの目的地にたどり着けるでしょう。”
by ykenko1 | 2004-08-05 23:27 | 言葉の力 | Comments(0)

ある言葉

  「余計なものを付け加えようとせずに、余計なものを取り除きなさい」

これは私がある明け方に夢うつつの中で頭の中にひょいと出てきた言葉です。何なのか分からないのですが、ずっと気にかかっています。そして自分に取ってとても重要なことのような気がしているのです。不思議な体験でした。
by ykenko1 | 2004-07-22 00:48 | 言葉の力 | Comments(9)

癒しの時間

  今回、複雑系とは関係なく、良い言葉と出会ったので紹介します。

「自我を癒す世界へ入るために、<深い時間>へと移ろう。私たちが先駆者たちやこれから生まれる者たちと共に住まう時間の広がりを、生得権として、もっと広いわが家として、現実のものとしよう。私たちの文化や習慣が私たちを閉じ込めている、狭くてあわただしい時間の区画から、一歩足を踏みだそう。大きく深呼吸して、スピードをゆるめ、もっと広大な、私たちのもっと大きな物語へ、私たちが本当に共有する存在へと入っていこう」(ジョアンナ・メイシー)       〜『タイム・シフティング』(NHK出版)から〜

  前々回の「科学と物語」でも書いたのですが、人間は物語の中に生きています。ただ現代人の生きている物語はあまりにもあわただしく、変わりやすく、小さくなってしまっているのではないでしょうか?
  上記の言葉と出会ったとき、ケビン・コスナー主演の『ダンス・ウィズ・ウルブス』を思い出しました。
by ykenko1 | 2004-07-15 20:11 | 言葉の力 | Comments(2)