Dretskeの“Knowledge and the flow of information”

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情報の問題について研究する人は、当然シャノンの『通信の数学的理論』を勉強することから始めるのだろうけれど、情報の意味について厳密に考えたい人であれば、脳科学者やコンピューター科学者などであっても本書を読むべきだと思う。

初版は1981年、再販は1999年。既に古典と言っても良いかも知れない。(Dretskeはドレツキと読むらしい。)

<私が学んだこと>

情報の3つの側面
1.量的側面; 幾つかの可能性の中から選択する際の計算
2.特異性の側面; 実際に選択されたものを指し示す内容
3.受け取る側の知識に依存する側面(解釈のプロセス)


「美は見るものの目の中にあり、情報は受け取るものの頭の中にある」

「情報と意味は異なるものである。」

「知覚はアナログからデジタルへの変換である。」
by ykenko1 | 2014-12-30 10:47 | 情報論 | Comments(0)


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