池谷裕二氏の脳の自発発火に関する見解

クオリア・メーリングリストである人が池谷裕二氏の脳の自発発火に関する見解(脳の自発発火)を紹介していた。Buzsakiの“Rhythms of the Brain”の見解と似ている部分と微妙に異なる部分があり、興味深い。Buzusakiは脳のデフォルト状態としてのリズム(自発発火)があり、経験によってその状態が撹乱されるととらえる。池谷氏は脳の自発発火により複数の内部状態が形成されるが、経験や知覚によってその内のひとつの状態が選択されるという。オートポエーシスにも例えている。いずれの見解にせよ従来の入力と出力とその中間過程という見方からは離れつつあるのが特徴だ。私達の生活上の実感もこれらの見方に近いものがあるように思う。
by ykenko1 | 2007-06-12 05:36 | 脳科学 | Comments(2)
Commented by わるねこ at 2007-06-15 03:32 x
池谷裕二氏のページは以前、何度も読み返しました。
どこの教科書にも書いていないことばかりで、当時非常に衝撃を受けました。そこでは、確か内部状態のアトラクタというような表現をしていましたね。
また、日本でこういうことを、しかもこの若さでやっている人がいるということを知って、勇気づけられた記憶もあります。
いずれにせよ、従来の入出力関係とか、情報処理といった脳観からはどんどん離れて行きそうですね。
Commented by ykenko1 at 2007-06-15 18:21
池谷氏の名前はいろいろポピュラーな本を書いておられるので知っていましたし、海馬の研究者とも聞いていました。ですが今回初めてホームページを読んでみて優秀な方だと思いました。池谷氏の文章の参考文献もいくつか読んでみようと思っています。

>従来の入出力関係とか、情報処理といった脳観
従来の脳観がすべて否定される訳でもないのでしょうが、脳の受動的な機能と能動的な機能の両面を研究されていくということなのでしょう。それにしてもシンプルなニューロンのネットワークとしての脳が見せる様々な機能は目を見張るばかりです。


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