Scott Kelso "Dynamic Patterns"
Buzsakiの"Rhythms of the brain"を脳の非線形性を時間的にリズムとして表現したものとすれば、Kelsoのこの本は空間的にダイナミックパターンとして表現している(実際にはパターンと言っても時空間のパターンなので純粋な意味での空間ではないのだけれど、対比的に捉えるとそういうようにいえるのではないか、と言う事です)。 Kelsoの主張をまとめると; すべての意識的な思考・意志や意図は適切なパターン変数として表現されなければならない。それは協同的ダイナミックスを形成することにつながる。秩序パラメータ(『情報と自己組織化』を参照)の形態的同一性(isomorphism)が心と身体、意志と脳、心的現象と神経現象を連結する。脳は意味のあるパターンを紡ぎだす「魔法の機織り機」(シェリントン)である。脳は神経それ自体ではなく動的パターンという言語を使っている。 KelsoさんはHakenさんのお弟子さん。HakenはKelsoの本の序文で「この本は脳科学の分野でシュレディンガーの『生命とは何か』と同様のインパクトを与えるだろう」と書いているがどうだろう?上記の本はHakenの以下の本とかなり重なっている。 ハーマン・ハーケン "脳機能の原理を探る"
by ykenko1
| 2007-11-11 12:40
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