意図性と自動性の乖離

久しぶりに臨床の話を少し。

認知症の症状というより、頭頂葉の障害で意図性と自動性の乖離という症状がある。普段、無意識の内に行動していること(自動性)が、意識すると(意図性)そのように行動できなくなってしまう。時にはやろうとしていることの逆の行動を取ってしまうこともある。

歩いていて「止まって下さい」と言うと却って早足になってしまったり、座ろうとして棒立ちになってしまったりする。

その方があまり意識せずその行動を取れるようにうまく誘導してあげるのが良いケアの仕方だ。

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by ykenko1 | 2008-06-26 20:53 | 認知症関連 | Comments(0)


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