カテゴリ:心理学・精神医学( 27 )

ストレスの方程式

今回、心理臨床学会に参加した時に、臨床心理士の友人から教えてもらったのだけれど、ストレスの程度を予測する方程式があるそうだ。それによるとストレスの程度は以下の3つの因子によって決定される;

1.demand;要求水準。理想や要求水準が高すぎるとストレスも強くなる
2.predictability;見通し。課題が与えられた時にそれを処理できるという見通しが立たないとそれだけストレスも強くなる
3.social support;社会的支援。特に情緒的な支援。これが少ない人はストレスが強くなる

うつ状態になりやすい人は完璧主義の人が多いそうだが、それはこの方程式に当てはめればdemandが高いため、ストレスが強いのであろう。
by ykenko1 | 2006-09-18 11:00 | 心理学・精神医学 | Comments(0)

心理臨床学会(2)

心理臨床学会は要するにカウンセラーの方々の学会なのだけれど、参加者の方々は女性が多く、そして優しそうな方々が多い。発表内容は様々であまり統一見解のようなものは見られないながらも、その中で心理の世界の普遍性を追求している。日本心理学会というのもあるけれど、そちらの方が学問的。心理臨床学会は実践的。(今、心理専門職の国家資格化の問題で揺れています。)

neurologyの世界が固いシステムを取り扱っているとすれば、psychologyの世界は柔らかいシステムを取り扱っている。お互いのダイナミックで相補的な関係をこれからも見つめて行きたい。
by ykenko1 | 2006-09-17 11:05 | 心理学・精神医学 | Comments(0)

心理臨床学会

昨日から大阪で開催されている心理臨床学会に参加している。神経内科のドクターでこの学会に参加しているのは私ぐらいだろうなー(私も神経内科と言っても中途半端だけど)。痴呆症の方々への介入のヒントを探しています。
by ykenko1 | 2006-09-16 11:15 | 心理学・精神医学 | Comments(2)

心理士の勉強会

時々心理士の勉強会に参加させてもらうことがあるが、心理士の方々が人の心を理解しようとする熱心な姿勢とその繊細な気配りにいつも感動させられる。
by ykenko1 | 2006-07-16 11:54 | 心理学・精神医学 | Comments(0)

WAIS-Ⅲ 発売

これまで成人の知能検査として最もよく使われていたのがWAIS-Rであるが、今回16年ぶりに改訂版WAIS-Ⅲが発売された。これまでのWAIS-Rは適応範囲が16-74歳であったが、改訂版は高齢社会の現状をふまえて16-89歳と適応範囲が拡大している。また作業記憶(ワーキングメモリ)や処理速度の項目が追加されている。検査用具117,600円、検査法10,500円、記録用紙(20名分)8,400円。欲しいけど高いなー。
by ykenko1 | 2006-07-11 12:19 | 心理学・精神医学 | Comments(0)

エコロジカルな自分

よく人間は自分とは何かとか自分のアイデンティティを考えるけれども、もっと自分をエコロジカルに考えてみてはどうか?
環境の中の自分。自分を環境と切り離すことはできない。
自分の目的のみならず、他人の目的(期待)もこなす自分。
自分の中に他人もある。自分と他人が融合している。
さまざまな文脈の中の自分。
主体と客体を分けないポストモダンの考え方という奴ですね。

西洋人の強烈な個のアイデンティティと比較して日本人のアイデンティティの希薄性が指摘されますが、日本人のアイデンティティは自分の周囲の人々を含んだエコロジカルなアイデンティティなのだと考えることもできるでしょう。

(以前、homeandhomeさんが書いていた記事の内容に似てますね。)
by ykenko1 | 2005-06-17 21:16 | 心理学・精神医学 | Comments(0)

ゆらぎと人間観(2)

  人間がゆらいでいる存在だと言う事は、カオス的遍歴をたどるということである。カオス的遍歴とは何か?
  カオス的動きをするシステムは同じ軌道は通らないがある一定の範囲の領域の中をぐるぐる回るような軌道を描く。そのような軌道をアトラクタと言うが、そのアトラクタの中で安定して運動していたように見えたものが、ちょっとしたきっかけで全く別のアトラクタを描くようになる。これがカオス的遍歴である。
  人間がある問題で壁にぶつかる。何度も何度も同じ壁にぶつかり、先が見えないような状況にある。そんなとき何かのきっかけでポーンと別の方向に歩き出してみると新しい何かが見えてくることがある。ちょうどそれはひとつのアトラクタから別のアトラクタに移行したように考えられる。
  人間は固いシステムではなく、思った以上に柔らかいシステムである。だからこそさまざまな状況に適応できる。

※人間の理性が直線的な動きをするのに対して、人間の喜怒哀楽というものが直線をふちどるゆらぎではないか。これまではゆらぎが邪魔なもののように考えられてきたが、実はゆらぎこそが人間の生にとって本質的な要素であるように思われる。
by ykenko1 | 2005-06-01 22:42 | 心理学・精神医学 | Comments(0)

ゆらぎと人間観(1)

  人間は機械のような固い存在ではなく、ゆらいでいる存在なんだと考えれば、人間関係も変わってくるかもしれない。一度、断られてももう一度、ぶつかってみよう、とか。できの悪い生徒でもあきらめずに働きかけよう、とか。
by ykenko1 | 2005-05-23 23:47 | 心理学・精神医学 | Comments(2)

人間と会話

  チューリングはコンピュータの思考能力を人間との会話で評価することを提案した。しかし、未だに人間と同等の会話能力を持つ、ソフトウェアは開発できていない。コンピュータと人間の1対1の会話の形式であってもこの現状である。
  同じ会話でも多人数の会話はもっと複雑である。例えば、飲み会での会話の展開の仕方を思い浮かべてみれば、それがいかに複雑であるか、理解できるだろう。あっちでの会話、こっちでの会話、いろいろなコミュニケーショングループが出来ては消え、また別のグループを作り、ときに全体に広がる。しかも、その会話の内容はあらかじめ予想できるものではない。
  そのような人間の会話のあり方がもっと研究されていけば面白いと思う。またそれをコンピュータなどでシュミレーションするときのモデルはどのようなものになるのか、興味がある。
  人間は会話するシステムである。
by ykenko1 | 2005-04-27 08:54 | 心理学・精神医学 | Comments(5)

記憶

#1 記憶とは外側のものを内側に取り込み、情報処理できるようにすること。
#2 記憶とは外側にある差異を自らの内に刻み込むこと。
by ykenko1 | 2005-04-17 08:15 | 心理学・精神医学 | Comments(0)